ヘンプについて
2004.5.6 text:三尾博正
麻とはアサ科の一年草で、学名を「カナビス・サティバ・エル」といい、「大麻」「ヘンプ」「マリファナ」なども同じ植物を指します。害虫や雑草に強く、農薬や肥料もたくさん必要とはしません。そして土壌の栄養を使い果たさず、100日で育ちます。
この「麻」が今見直されていて、産業利用では衣服・化粧品・食品・建材・紙・プラスチック・エネルギーなどに使え、およそ25000種類の商品が作れるといわれています。伝統工芸としては、日本は昔からいろんなものに麻を使っていました。麻織物・民芸品・神事用・結納品・花火・弓弦など挙げ出したらきりがありません。
そして医療薬として使用を許可する国もあります。エイズやガン患者に食欲増進や鎮痛効果が認められ、筋ジストロフィーや緑内障の治療薬として使用され始めました。
日本では1951年までは、鎮静、鎮痛薬として「印度大麻」という医薬品が市販されていました。
今日本では大麻取締法によって栽培・所持が厳しく規制されていますが、対象は花穂と葉であり、産業利用できる茎と種子は対象外です。
ヨーロッパ諸国やカナダ、オーストラリアなどではこの環境にやさしい植物の研究と商品化が急速な勢いで進んでいます。麻を推進する国々では、農業活性化、地域振興、新しいマーケットの拡大、雇用対策に大きく貢献できるひとつの産業(ヘンプ産業)として捉えてるとのことです。
☆僕はこの植物のことを知って農業をめざそうと決めました。今日本のヘンプ状況は厳しいと思いますが、大麻=麻薬というイメージが変わり、正しいことが正しいといえる国になると僕は信じて、まずは今年一年かけて日本各地の麻畑などに行きたいと思います。
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