なかなか梅雨も明けず雨続きのこの頃ではありましたが、参加者の日頃の行いがいいのか、お天道様の気まぐれか、この日は曇りのち少し晴れというとても作業のしやすいコンディションとなりました。

１０時半からまずは草取りへ。一応綿畑に関しては、王国大蔵大臣の石井さんが担当リーダーになっているのですが、日頃の激務（？）のため草取り管理が思うように出来ず、事務所前の綿たちは雑草に追い抜かれておりました。

しかししっかり草取りをしてやると、２０〜３０cmの綿たちがひょっこり顔を出しました。「おお〜」という皆の声！草取りという不人気な作業もこの程度の面積だと楽しいみたいですね。きれいになった畑を見て皆さんご満悦。４０cmほどに成長した藍も収穫し、午前の作業終了。藍の葉もちょうどいい大きさになっていました。

お昼は王国名物石井カレーと皆さんの一品持ち寄り。面白かったのはメインはカレーと決まっていたので、それに合いそうなトッピングを持参してくれたこと。ピクルス、柿酢、ラッキョウ、漬物などなど。全部皆さんの手作り。王国のイベントで持ち寄りはあまりやらないので、とても新鮮で素敵で美味しかった！！であります。

まさに「スローライフ＝手間仕事」を実践する達人たちなのでした。

午後からはいよいよメインイベントの叩き染めです。藍の葉を洗って好きなかたちに置いて固定し、ラップを被せて叩きます。最初は講師の池亀さんが用意してくれたエコバックから始めました。

最初これがなかなかうまくいかず四苦八苦。どうも僕が用意したゴムハンマーで叩くと跳ねてしまいやりづらいということが判明。鉄ハンマーでやるとだんだんコツを得たようで、素晴らしい作品が次々と生まれました。とても簡単で染めの初歩といえるやり方ですが、ある方は「片面だけやればいいやって思ってたんだけど、始めたらうまくいかなくて、どんどんはまって両面やっちゃいましたよ。面白かった。」と言ってました。

今回のこの日帰りイベント。確かに簡単な作業ばかりでしたが、これが楽しくてハマっちゃうんですよね。そしてやってるうちに仲良くなっちゃう。１０名ぐらいってちょうどいい人数なんですよね、話するのに。そして王国会員ってことでまったく知らない顔じゃないってことに少し安心する。「じゃまた来月お祭りで会いましょう。」なんて具合になったりする訳です。

そしてこのベースにあるものとは、ここで会員さんたちと作ったお米、王国農園の無農薬野菜、安全でおいしい顔の見える食材たち。そして搾り出した汗の代わりに飲むうまい酒。これが王国会員制度の楽しい「なんちゃって半分自給」と言っていいと思ってます。

田舎暮らしを考えている方も、都会のストレスを感じてる人も、ここで焚き火を囲みながら酒を酌み交わしてみるのもいいですよ！