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EVENT
REPORT
11月17日-19日 里山帰農塾 11月コース 秋の山から学ぼう
イベントREPORT
2006.11.17-19 更新日 2006.11.28 text:宮田 武宏
今年度最後の帰農塾となった11月コース。参加者も18人と、今までで最多の人数の参加となりました。年齢は、20代が6人!30代から60代までが散らばっての参加でした。遠いところでは、大阪や岡山からの参加もあり、はるばる鴨川まで来てくれてありがとう!といった心境です。
自己紹介を終え、昼食を食べた後は棚田参観。それから高野さんの講義が始まりました。
藤本さんとの関わりから始まった王国活動、そして来年からの鴨川への移住。農と関わってきた高野さんから、「なぜ今農が着目されるのか?」という話が展開されました。極端に言ってしまえば、農的生活は1万年以上続いてきた。それが崩れてしまったのは、明治以降の近代化政策によるものである。自給の基礎を持っていれば穏やかに世界を見ることができる。断ち切られてしまった農、食との関わりを取り戻すべきだ、という話でした。
夕食後の岩田さんの話では、「森の役割とは何か?」との問いかけから始まりました。山菜や、建材の提供。海を豊かにする、酸素を出す、森林浴などが参加者から出されました。森は、生態系のバランス。大切なものは、森から出ている。森のことを知りたい!と思うならまずそのスタートは森に入ることから。いつでも、私の森に遊びに来てください、といってくださいました。
翌日は炭焼きです。ドラム缶を切って横に寝かせた、簡易な方法での炭焼きです。とはいっても、炭焼きがまから出てくる煙が75度になるまで仰ぎつづけねばならず、これはこれでなかなか大変な作業。仰ぎ作業の合間には、薪割りをしました。竹細工をして、夜の交流会用のお猪口を作っていた人もいましたよ。
次のそばづくりは、急遽うどんづくりに変更になってしまい、私が代役を勤めさせていただきました。そばとは違って、寝かせたりする時間があるので空き時間が出ますが、なんと!その時間に加藤登紀子が歌を歌ってくれました。まじかで聞けるのは、本当にすごいです。
甲斐さんの講義は、全国に広がる廃校利用の話です。地域のよりどころを失いかけた村人達が、自分たちや、その親達が懸命に作ってくれた学校を活用していっている、という話でした。王国のある大山にも廃校問題が持ちあがっていますが、これを受けてどんな風に動いていけるか、わくわくしてきました。話の中では、「種をまく、ということは希望の行為だ」という言葉が一番印象に残りました。後のものへ伝えていく、いきなりは結果が出なくても、種をまかなければ何も変化がない、ということでしょうか。日常生活においても、種まきを続けていきたいものです。
翌朝は、小雨降る中たまねぎ定植をおこないました。たまねぎは、今植えて収穫は6月と、畑にいる期間が長い作物です。だからこそ、丁寧に植えなければなりません。霜にあたると根が浮いて枯れてしまうので、すこしきつめに押さえてやります。その後に、籾殻をまいて草おさえと保温に努めます。1時間ほどの時間でしたが、2000本弱を植え終わりました。
これで今年の帰農塾も終わりです。来年は2007年。大きな節目の年になりそうです。農に目を向ける人達が確実に増えてきていると感じる今、自然王国も日々の暮らしの中からメッセージを伝えていきたいです。
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