三尾博正
麻日記
今年最後の麻畑作業、種脱穀!!
更新日 2004.12.20 

■text:三尾博正

12月18日、夜行バスから京都駅に降り立った瞬間思いました、「寒い!!」。
この時期ある程度予想はしていましたが、京都でこんなに寒いとは・・・滋賀県の北部なんて行ったらどんなことになってしまうのか・・?と多少ビビりながら現地へ到着してみると「あれ?それほどでもない」。京都の朝が異様に寒く感じただけだったみたいで、ひと安心。着いたのはお昼近くで、恒例のおそばやさんでお昼ごはんをすませ、作業開始!

まずは収穫の終わった畑に細かく砕いた藁が敷き詰めてあり、それを耕運機で耕しながらすきこむ作業。しかし耕運機は一台しかないため、その間他のひとたちはギャラリーに徹することになり、雑談ペチャクチャ。とても穏やか〜な時間が過ぎていきました。

そして次にいよいよ種の脱穀作業。まず干してカラカラに乾いた主枝たちを物干し竿から下ろし、足踏み脱穀機のまわりをシートで囲い、種が飛びちらないようセッティング。
足踏みだすとどんどん勢いよく回りだし、穂の部分を当てて脱穀します。この辺は大豆などといっしょでした。そして終わったものから籾摺り作業に入ります。しかしこの籾摺り、大量のホコリと麻独特の香りがあいまって、みんなゴホゴホ。この作業だけはマスクがあったほうがいいですね。という感じでここまでは一日目で終了。

二日目は「とうみ」という選別機で実と細かい茎のカスの選別作業とのこと。三尾は一日目しか参加できませんでした。
今年は鳥に種をやられてしまったこともあり、昨年約10kgの収量がなんと1.5kgしか取れなかったということです。哀しい・・・。

一日目の夜、滋賀に住んでいるムギちゃんが車で京都近くまで送ってくれたので、(ムギちゃん感謝!)恒例の温泉と鍋をいただくことができました。

とにもかくにもなんとか一年間行き通すことができました。最初の種まき準備、獣害用電柵の設置からはじまり、繊維収穫、種収穫と一通り体験することができました。畑的には今年もイマイチな結果となってしまいましたが、これも来年へのステップになるでしょうし、また僕も滋賀は遠かったけど、いろいろな麻に対する経験、ここの畑に集う人たちと交流できたことなど、プラスになることが多かったです。
来年の麻に対する方向性はこれから考えるのですが、今年のステップを軸に大麻に対する正しい情報は発信し続けます。みなの話を聞くと行政の態度も厳しくなりだしてきているようですが、近い将来この日本にも麻日が昇ることを信じて、自分にできることから始めようと思います。一年間読んでくださった方々、本当にありがとうございます。

来年もよろしくです!



耕運中の赤星氏。
板についてます!
今回、Yaeさんも参加。
初めての麻畑にノッテました。
耕運中、ギャラリーに徹する皆の衆。
ほのぼの、まったり雑談中。
作業終了後の畑です。
来年は、成功することを祈って…v
脱穀機作業中。
このようにビニールシートで覆って
種を落とします。
足踏み脱穀機なので二人以上で
作業をしていました。
  
籾摺り中のむぎちゃん。
今回は、送ってくれてありがとう!
皆で輪になり、もみもみ・・・すりすり。

決して学生運動家ではありません!!
これくらい埃がすごかったです!
籾摺り後の種とカスたち。
今年は、コレだけしか取れませんでした。(涙)
見づらいですが、麻の実です。
来年頑張って、花を咲かせてくれぇい!!

 



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