加藤登紀子
Tokikoのちょっと聞いてよ

熊本県の川辺川ダム  

■date:2004.4.1

熊本県の川辺川ダムの現場を見て来ました。39年前、計画されたこのダムの建設によって沈んでしまうと言われた五木村で、16年前「子守唄フェスティバル」が行われた時、この村の小学校の校庭で歌ったことがある。つい去年、このダムの「利水目的」は裁判で否定され、ダム反対派が勝利したと新聞で読んだのに、行ってみたら五木村の住人はほとんど全員立ち退き、五木村役場も家も丘の上に移り住んで、村の中心部はほとんど壊されていた。
治水目的という点でも、ダムがあると水害の被害はより大きくなるという見方が出され、今は必要がないと判断されている。こんなダムの建設のために、もう1000億円が使われてしまったという。恐ろしいことだ。
ダムが出来る時「水の鉢」となる大きな部分を取り囲んだ道路、側面の工事がじわじわと進んでいる。けれども本体は、まだいっさい手がつけられていない。
だから川辺川の尺鮎は今も健在。
川が透明でコケがたっぷりあるから日本で唯一、一尺の大きさの鮎がとれるのです。
何とかこのままダム建設を中止に持ち込みたいものですね。





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