朝から、ボランティアの方たちに、開場の準備をして頂き準備万端OK。長狭高校ブラスバンド部の女生徒たち40名が登場、WELCOME演奏してくれました。
“未来たち学校の校長先生”鴨川市の本多市長は、ご多忙でしたので、助役の方が挨拶された後、“用務員”役の入江さんのカランカランという始業の合図に合わせて、ゲストでカヌーイスト・野田知佑さんの登場。野田さんは、“生徒代表・進行役“の加藤登紀子さんとは、旧知の仲。
パワーポイントを使って、印象深かった世界の川を紹介。アンデスから流れがつくるアマゾン河では、体当たりしてくるワニとカヌーで命がけの競争、アラスカのユーコン河では友人が凍りつく大河に転落。太陽で日干し“解凍“して一命を取り留めた話。北極海では、愛犬・ガク“のりりしい姿を拝見。アイルランドの静かな河下り。世界の川をカヌーを滑らせての旅は、その地域その地域の人々の暮らしが見えてくる旅のようでした。
酒と自然とガクをこよなく愛して旅する野田さんの話は、時折、すっとぼけた感じがあり、
とってもいい感じでしたが、日本の川の話になると、時折、政府の河川行政をポンポンと批判。静かだが小気味良い。美しい映像をたっぷり見た後での、ちょっとした批判て、効きますよね。
講師の佐藤禮子さんは、ダイオキシン問題の市民運動の代表。示された資料では、45歳以下の人に、アトピーが多く、特に10歳未満は、激増しているとことを考えると、1960年から化学物質が激増したこと、その子供に親から化学物質が多量に受け継がれている事と符合しているようですね。
年度別死産性比の推移では、1980年以降、男の子の死産が急増で、生殖に異変が起こっていることはまちがいないよう。
以前、コルボーン博士たちが製作したBBCのドクメンタリー「精子が減少する」の世界が、動物の生殖・メス化する自然を告発しましたが、人間の精子も減少しているどころか、元気がなく、奇形精子がやたらと多いのを知って、う〜ん、とうなってしまいました。トイレの芳香剤・洗浄剤、焼却炉からのダイオキシン、農薬、食品添加物、着色料、保存料、シックハウス 、廃棄ガス、水道の塩素消毒、子供のおもちゃ、ウレタン樹脂の運動場、プラスティックだらけの100円ショップ・・・・、挙げたら切がないほど、生活は化学物質だらけで、これじゃ、化学物質過敏症にならないほうが不思議の世界。(写真)
化学物質複合汚染に対しては予防原則。危ないらしいと思われるものは科学的実証前に予防するという原則が重要で、製造者が安全の証明を出すべきだ、と佐藤さんは力説された。
狂牛病、トリインフルエンザ、コイヘルペス、これらは自然界の逆襲。エイズもそうかもしれませんね、とおっしゃる佐藤さんの直感に僕は賛同。外なる環境と内なる人間の肉体の環境とは一体という佐藤さんのご意見にも、いたく共感した次第でした。
とにかく、こんな調子で、人類が自然界に帰らない化学物質を体内に取り入れていると、化学物質過敏症と不妊の増加、奇形出産で、“ヤバイよ〜”人類!
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ボランティアの皆さんで会場の準備。
長狭高校のブラスバンド部。
ゲスト、野田知佑さん登場
講師の佐藤禮子さん。
後半の質疑応答。
終了後、懇親会がありました。ゲスト・講師の皆さんを交えて多いに盛り上がった様子。
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